Guns & Gears 銃のこと

エアアームスS410の紹介。デコッキングの方法や使用感など

 今回は僕が使用しているプリチャージ式エアライフル、AIR ARMS(エアアームス)社のS410について書いていきたいと思います。一部空気銃選びは出会いと直感!迷ったらプリチャージ式の中古銃?と被る部分もありますが、ワンシーズンエアライフルを運用してみて、感じた点等を加えてレビューしていきたいと思います。

S410の基本情報

スペック

 僕の所持しているS410は古い世代のエアライフルです。おそらく2000年代の銃で、仕様は何の変哲もないレギュレーター無しボルト式の標準仕様です。空気を入れて弾を撃てばしっかりと当たるので、エアライフルとして最低限の機能はそろっている。といったモデルですかね?

 口径5.5mm。重量はスコープ込みで4㎏、全長は約110cmです。ブローニングのハーフライフルA-BOLTとサイズ感はほとんど同じです。よく耳にする、エースハンター・レインストーム・オリオンが90cm台、FX社のサイクロンやトルネードが105cm以下であることを考慮するとS410は同世代のエアライフルの中でも全長が長いと言えます。

 もしかすると、ウッドストック+全長の長さも相まって、ほかのエアライフルよりも重たいのかもしれません。シンセティックのストリームライン2がスコープ抜きで2.6kg、同じくシンセティックのクラウンが2.7kgなので、割と重たい部類に入るかもしれないですね。

 威力はカタログ値で30ft・lb。数値にするとわかりにくいですが、発射した弾が30m先のヒヨドリのお尻から頭まで貫通してしまうレベル。外した弾が木の幹をえぐるレベル。といったところでしょうか。これもわかりにくいですね。100m先のカモが仕留められる威力があると記憶しておけば大丈夫です。それ以上は当たっても回収できないですし僕の腕じゃ当たらないので。

精度

 下の画像は初めての射撃&初めてのゼロインを行った時の的紙です。今ならもっと纏まる気がします。

 50mなら500円玉サイズにまとまると言う人もそれなりに居たので、出回っている銃自体の精度は良いと思います。僕の銃も獲物がしっかり獲れている実績があるので、精度は信頼しています。

発射音

 発射音はとても静かです。プシュッという音よりは、パシィーンって音に近いですね。3000円とかで売っているエアコッキングガンと同じような感覚です。30mも離れてしまえば発射音に気が付かないと思います。ただ、着弾音は着弾点によって結構大きな音が鳴ったりします。木に当たった時はカーンッくらいで済みますが、水面を跳ねたりするとパシューーーンッ!って結構大きな音がなります。これはどのエアライフルにも言える事だと思います。

実際の猟果

 実際にS410で獲った獲物は、今のところマガモ(メス)1羽、ヒヨドリ3羽です。本当はもっとエアライフルを担いで山に行きたいのですが、諸々の事情によりハーフライフルを持っていくことがほとんどです。

S410のココが残念

負環の選択肢が無い

 S410の特徴として、シリンダーとバレルに隙間が無いので、取り付けられる負環が限られてしまいます。もう少し隙間が空いていれば、市販のクランプ等を応用して色んなバリエーションの負環を試せるのですが、隙間が無いのでカニばさみ式のクランプしか付けれません。公式の負環は約1万円もするので、僕は手製のものを使っています。

激安…?エアライフル用負環を自作してみた話

安全装置がない

 ほかのエアライフルがどうなのかは分かりませんが、安全装置が無いのも残念な点の一つです。安全装置を信用しているわけではありませんが、あった方が良いなと感じるシチュエーションはいくつかありました。

残圧メーターが信用できない

 もともとエアライフルに埋め込まれている残圧メーター。これの精度が悪いような気がします。エアシリンダー内の残圧は、エアライフルの残圧メーターと、ハンドポンプの残圧メーター、この2点から確認できるのですが、エアライフルとハンドポンプで20気圧ほど差が出てしまいます。こういった場合はハンドポンプを基準にした方が良いとどこかで読んだのでハンドポンプを基準に空気をチャージしますが、エアライフル側ももっと正確なメーターならな~と思うことが多々あります。

S410のトリセツ

 中古でエアライフルを買うと、特に取扱説明書があるわけでもなく、ポンと銃を渡されて終わりですよね。新銃で買ってもそうなのかもしれません。周りにエアライフルを持っていない、頼れる銃砲店もない、となると、最初の一発を撃つのにとても緊張します。

 なので、いつか誰かのためになったらいいなという事で、ここにS410の基本操作を残しておきます。経験者から見たらバカバカしい説明だとは思いますが、暖かい目で見守ってください。

弾の発射方法

 まず弾の発射方法です。弾は弾倉に5発まで装填できます。

 弾倉に弾を装填したら、カチッと音がするまでボルトを引きます。この時、それなりに力が必要ですが、女性でも子供でも力を振り絞ればだれでも引ける程度の重さです。

 ボルトを引き切ると、弾倉を入れられるようになるので、弾倉を装着します。この状態でボルトを押し込み、くぼみに合うようにボルトを下げます。あとはトリガーを引けば発射されるというわけですね。

 ちなみに、5連続で撃ちたい場合、弾倉の一番上に弾を入れなくてはなりません。

デコッキングの方法

 エアライフルにおけるデコッキングとは、引き金を引いても空気が射出されない状態を指します。安全に銃を持ち運ぶために必要な行程と記憶しておけば大丈夫です。デコッキングのメカニズムに関しては、コチラのサイトがとてもわかりやすく解説しているので興味のある方はぜひ参照してみてください。

 弾を撃ちきり、クリーニングペレットも撃って「さぁ、しまうぞ」となってからがデコッキングの出番です。まず、ボルトをカチッと音がするところまで引き、ボルトを引いた手はそのままで、左手で弾倉を取り外します。そしたら、そのまま空いた左手でゆっくりと引き金を引き、左手で引き金を引いたままゆっくりとボルトを押し込み戻します。これでデコッキングの完了です。

強調したいS410の魅力

 強調したいS410の魅力は修理・オーバーホールに気軽に出せることです。銃も車も、修理用のパーツが流通しているか、ノウハウを持った人がどれくらいいるのか、ってとても重要な要素ですよね。僕は一度S410のシュラウドを曲げていますが、その際も銃砲店の店長にラインを一本入れて、後日店舗にもっていくだけで15分もかからずに修理してもらうことができました。

 マイナーなエアライフルやものすごく古いエアライフルだったらこうスムーズには行かないと思います。長く使い続けるためにも、修理ができるか、メンテナンスができるか、といった点は重要です。これからエアライフルを購入する方は、ぜひそのあたりを銃砲店の方に相談しながら、自分に最適な一丁を探してみてください。

エアライフルのハンドポンプって実際どうなの?具体的な手順と労力の話」この記事ではハンドポンプの大変さについても触れているので、ハンドポンプにするかタンクにするか悩んでいる方はぜひ目を通してみてください。

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