今回はデュプレックス社製の非鉛スラッグ弾「DUPO28」とバーンズ社製の銅サボットスラッグ弾「VOR-TX」を使用し、着弾にどのくらい差があるかを確認しました。どちらも狩猟用の12番非鉛弾です。
全然関係ないこともないんですけど、DDUPLEKS=デュプレックス、DUPO=デュポって呼び方で合っているんですかね。僕はデュポ呼びしてますが、銃砲店のおばあ様や猟友会のおじいちゃんハンターはデポって言うんですよね。ちょっと僕が間違えてたら恥ずかしいので本記事ではDUPO表記、さらに正式な商品名である28をつけてDUPO28で統一したいと思います
DUPO28とVOR-TXを撃つ
各装弾のスペック
各装弾のスペックは画像の通りです。VOR-TXもDUPO28も、重量に大きな差はありません。初速もわずかに差があるだけですね。どちらも非鉛弾なので北海道の狩猟・有害駆除で使用することができます。
大きな違いとしては、弾頭の形状とサボットかそうでないかくらいでしょうか。VOR-TXは銅弾頭のサボットスラッグですからTHE・サボット弾な見た目をしています。DUPO28はチェスのクイーンのような形をしており、平滑銃身でもハーフライフリング銃身でもどちらでも使用可能です。値段はVOR-TXが一発1000円、DUPOが一発800円です。なかなか値が張りますが、買えるだけありがたいですね。
射撃条件
使用する銃はブローニングのA-BOLT。12番のハーフライフルです。レストは持っていないので、射撃場に備え付けてある穴あき高級砂袋を使わせてもらいます。
もともとDUPO28でスコープを合わせており、今回から弾をVOR-TXに切り替える形になります。今回ゼロインは50mで行います。更にVOR-TXの可能性を探るために、100mにも的紙を貼ってもらいます。
結果
50m
まず左の大きな的を使ってVOR-TXでゼロインした後、右の小さな的にDUPO28を計5発撃ちました。
VOR-TXのゼロイン完了後、DUPO28を装填し上の的に2発、下の的に3発撃ちました。結果、大体5時の方向に7.5cm~13.5cmズレるということがわかりました。
100m
100mはVOR-TXを2発撃ったのみです(肩とお財布が痛すぎてそれ以上は撃てませんでした)。
7時~8時の方向に約26cmズレるという結果になりました。うーん、100mでも狙えないこともないと思いますが、ヘッド・ネック狙いだとだいぶ厳しそうですね。バイタルを狙うなら、勘補正でぎりぎり行けるかもしれませんが、当たらないor半矢になる可能性が高いシチュエーションで、一発1000円を撃つかと言われるとその勇気はないかもしれません。
まとめ
50mまでなら、ズレも小さく、ズレた先でちゃんとまとまっているので、個人的には満足の行く結果になったと感じています。これで基本はサボット、近いor止め矢ならちょっと安めのDUPOを使うということもできそうです。
いやそれにしても、弾高いですよね。冒頭で買えるだけありがたいとは言いましたが…。今回サボットスラッグを10発、DUPOを5発撃って弾代は14000円。射撃場の利用料を合わせると19400円になります。ぴえん(´;ω;`)…非鉛だけに…。でもやっぱり!!買えるだけありがたい!!銃砲店様、弾を売っていただきありがとうございます。
そして15発撃っただけですがめちゃくちゃ肩が痛くなりました。マイナス10℃近いのにTシャツにトレーナー1枚という超薄着で反動を受け止めていたというのもあるかもしれませんが、流石12番。猟場で撃つ分にはなにも感じませんが、射場で何発も撃つと肩に来ますね。いつもはダラダラと記事を書く僕ですが、今回は射場で2種の弾を撃っただけなので潔くここらへんで終わりにしておきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。