またまたまた久しぶりの記事更新となってしまいました…。今回は狩猟車の話。これもまた十猟師十色、人それぞれのこだわりがあって面白いジャンルですよね。
ちなみに、僕が今一番欲しい車はダットサントラックかハイラックスです。ディーゼルでマニュアルが好みです、よろしくお願いします(オイ)。そんな車に乗れるのは何年先になることやら…。
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僕の狩猟車
それがコチラです!デデン!
身バレを防ぐためにモノクロ+黒塗りにさせて頂いています。いわゆる一般的な軽トラですね。
こんな真っ黒じゃ車種もわからないと思いますが、車種はダイハツのハイゼット。初年度登録は平成7年です。実に27年?前の車という事になりますかね。実は僕よりも年上だったりします。大学時代大変お世話になっていた農家さんに譲っていただきました。
仕様は5速MTのパートタイム4WD。ハンドルは重ステです。一見するとただの古臭いクルマ…。しかし!エアコンが後付けされています!いやぁ、味がありますでしょ?
軽トラの荷台に設置されている黒光りしたフレームは、ハードカーゴジャパンから出ている軽トラ専用のキャリアです。このハードカーゴキャリア、最新のハイゼットジャンボやスーパーキャリイ、そして僕のような旧規格の軽トラックでも付けられる優れもので、このキャリアのおかげで「狩猟向け」な軽トラに仕上がっています。確か僕が購入した時は10万弱だったと思いますが、今は値上がりして14万となっています。
積んでいる装備
現在軽トラに積んでいる主な装備です。この画像に書いてあるもの以外にも色々あるのですが、細かく紹介するとキリがないため、よく使うものだけピックアップしてあります。トラックだけに。
ザックリ分けると「獲物を荷台に積むための装備」「解体するための装備」「スタックから抜け出すための装備」の3つに大別されますね。
ハードカーゴと軽トラの組み合わせで可能性は無限大!
「狩猟車に何を求めるか」それはハンターの数だけ答えがあると思いますが、僕はこの軽トラハードカーゴスタイルが現状叩き出せる最高点だと思っています。お金がふんだんにあればもっと違う車に乗るとは思いますが、今の僕にとっては最適解です。
とはいっても、上の画像だけだとこの軽トラの何処がどう良いのかわかりにくいと思いますので、いくつかアピールポイントを用意しました。
アピールポイント①獲物の積み込みが楽
まず鳥居にウインチ、ハードカーゴキャリアにタイダウンストラップなどでスナッチブロックをかけます。続いてウインチのワイヤーロープをスナッチブロックに通すことで、高い位置から獲物の引き上げを行うことが出来ます。
じゃあ高い位置から引っ張ることの何がいいかと言いますと、うーん…。摩擦が少ない…?ほら、アレじゃないですか。地面と平行に獲物を引っ張るより少しでも獲物を持ち上げて引っ張った方が楽じゃないですか。それと同じ感じです。アピールポイント①から早速不穏な空気が漂っていますね...。
ちなみにスナッチブロックとタイダウンベルトはこういった商品です。
アピールポイント②吊り下げ解体ができる
正直言って、ウインチとスロープさえあればどんな車でも獲物を積み込むことは可能です。しかし、「獲物を吊り下げて地面から話した状態で解体する」この機能を備えている車はなかなか無いのではないでしょうか。
荷台に解体用ハンガーも載っていますし、タイダウンストラップで直接キャリアに足をくくりつけても良いですし。ただ、なんの工夫もなしに吊り下げ解体を行おうとすると、背ロースのあたりが荷台に触れたりするので、単管などで吊り下げるポイントを延長するなどした方が良いです。
アピールポイント③荷台に快適空間を作れる
軽トラに乗っていると、荷台で椅子でも出してティータイム。テントを張って荷台泊、人工芝を引いて日焼けしようかな~。なんて思ったりすること、ありますよね?
そんな時に厄介なのが蚊やアブ等の吸血昆虫です。とくに林道は酷いですよね。でも、このハードカーゴキャリアがあれば荷台に蚊帳を貼ることができます(ドヤァ)。天幕を貼れば雨や日差しを防げます。
アピールポイント④使い方次第であんなことやこんなことが
シンプルにキャリアなので、荷物を運ぶとかモノを固定するとか、そんなことは出来て当たり前なのですが、軽トラにフレームが付くことによって広がる選択肢は北の大地のように広いと思います。だってこれフレームに幌張ってソファのせたら実質5人乗りですよ。まぁ冗談は置いておいて、どうですか、軽トラ+ハードカーゴ。狩猟車にピッタリな気がしませんか?
軽トラを狩猟車に使うメリット&デメリット
まぁとはいえ、軽トラにも良いとこ悪いとこは当然あります。ここからは狩猟及び駆除で軽トラを使って感じたメリットとデメリットを挙げていこうと思います。
軽トラのココがスゴイ!
- 車体価格が安い
- タイヤが安い
- 小回りが利く
- わりとどこでも走れる
- 汚れ物が気にならない
まずはなんといっても車体の価格、新車で買っても100万ちょいなのはスゴイですよね。僕は農家さんからタダでもらいましたが、もらえなかった場合40万程で中古を購入する予定でした。そしてタイヤも安い。夏タイヤを新品で買っても1本3000円もしません。
小回りが利くのは見ての通りですね。走破性も以外と高く、農家さんが耕耘した直後の畑の中も走ることができました(もちろん許可はとってます)。そしてデロデロの残滓だろうとドロドロのスコップだろうと、後で水洗してしまえばいいので気にせずモノを積むことができます。
軽トラのココがダメ!
- 燃費が悪いうえにガソリン
- うるさい
- すぐパンクする
- 牽引能力が低い
- 長時間乗る気にならない
- 遅い
- 轍(わだち)が合わない
もうこれは見ての通りなのですが…。まず乗り心地や静音性は置いておいて、ほかの車と轍(わだち)が合わないというのはだいぶ大きなデメリットです。というのも、北海道で林道を走る車と言えば、大体がSUVです。実際に僕の猟友会のハンターさんもパジェロやプラド、ハイラックスが多いですし、先日お会いした道東のハンターさん方もランクルとハイラックスがほとんどでした。こういった車が走って出来た轍は、軽トラにとっては広すぎます。そしてめちゃくちゃパンクしやすいです。これは片輪だけ轍にはめ込んで走ることに原因があるような気がします。実際に僕は昨年林道で二回パンクしました。
まとめ
あ~、ハイラックスに乗りてぇ~…。ハッ!!すいません、つい本音がこぼれてしまいました。何の話でしたっけ?あぁ、軽トラの話ですよね(オイ)。本音を言いますと、ハイラックスやダットサントラック、ランクルやパジェロ、そんな車に乗りたいですよ。別に荷台が無くてもヒッチキャリアを付ければ獲物は運べるわけですし、シートもフカフカで見た目もカッコイイ。漢なら誰しも憧れるじゃないですか。
でも、諸々狩猟にフォーカスして考えると、やはり軽トラ+ハードカーゴの組み合わせはかなり模範解答に近いような気がします。運搬や解体から猟場への移動、流しも行えますし、汚れてもそんなに気になりません。車自体の維持費もそんなにかからないですし、部品の流通量も多いので壊れたとしても安く修理できます。見た目は…まぁカッコイイというほどではありませんが実にシンプル。故にカスタムの幅は無限大。もしこれから軽トラを狩猟車にするという方が居たら、ハイゼットジャンボやスーパーキャリイをオススメします。理由は座席がリクライニングできるのと、シートの裏にラゲッジスペースがあるので、銃をそこに置いたりできます。普通の軽トラだと銃は助手席に立てかける以外選択肢がないですからね。