いよいよ北海道令和4年度の狩猟シーズンが開幕しました。今シーズンが初めての狩猟登録となるむっちりーのですが9月30日の夜はワクワクドキドキで全く眠れませんでした。今回は初猟の感想と反省点を紹介していきたいと思います。
いざ猟場へ
10月1日日曜日、天気は快晴です。この日の日の出時刻は5:30、日の入りは17:17です。初猟を迎えた僕は目的地のため池に5:30きっかりに着きました。普段土日は趣味全開で過ごしている僕ですがこの日は生憎のお仕事です。しかも8:30から18:30まで…。まぁ仕事の予定はどうにも変えられないので7:30までの2時間勝負で出猟しました.
出会いそして別れ
ため池から50mほど離れた場所に車を止め、歩いて池に近づきます。早く池が見たくて仕方がない。土手から登り顔を出したその瞬間「バシャバシャバシャッ!!」あっというまに飛ばれました。その群れは160m先へ着水。こりゃだめだ。
数多のサイトで「鴨に忍ぶ時は慎重に。」という記述を見てきましたが、こればっかりは体で覚えるしかありませんね。気を取り直して、土手に椅子を広げ、手作りトライポッドを準備し、双眼鏡を覗きながら気長に待つことにしました。
それにしても朝の池はいいですね。耳を澄ませていると鳥の鳴き声やら、シカがガサガサ笹を揺らす音、ボチャボチャとミズナラが池に落ちる音が聞こえてきます。え?「シカを撃てばいいじゃないか」って?いやいや、今日のターゲットは鴨ですし、万が一獲ったとしても回収して処理している時間がありません。シカは30mまで近付けましたが、指笛を吹いてやると人の気配に気付き「ピャッ!!」と鳴きながら逃げていきました。
のんびり気長に椅子に座って30分ほど経ったでしょうか。ため池に落ちるミズナラをボーっと眺めていると、視界の隅にフヨフヨ浮かんでいるナニカが入ります。これは間違いなく鴨です!ゆっくりと双眼鏡を覗き種判別に入ります・・・が、何ガモかまったくわからない…。もちろん狩猟鳥獣はしっかり下調べしていますし、10倍の双眼鏡だって覗いています。レンジファインダーで距離を測定すると68m。50mでゼロインしている僕のs410なら十分射程範囲内です。しかし種判別ができない限り引き金を引くことは出来ません。
5分は経過したでしょうか。間の悪い事に僕の双眼鏡は「視度調整リング」が壊れており、左右の目でピントがズレています(今まではシカやクマを見るために使っていたので気にしていなかった)。いやー見えそうで見えないってもどかしいですね。一応銃のスコープでも覗いたのですが、テンパっていたため倍率6倍でずっと見ていました笑。スコープならピントがしっかり合っているため9倍で見ていれば種判別できたかもしれません。
「バシャバシャバシャ!!!」鴨は飛び、これまた160m先へ着水しました。
感想と反省点
結果的に獲物ナシの坊主ですが、撃たなくて良かったです。あの状況で種判別できないまま撃っていたらハンター失格だと思いますし、全体的に準備不足でした。今回感じた反省点と改善方法を軽くまとめてみました。
カモの判別が難しい
僕の相棒は鳥に詳しいのですが、相棒曰く「シルエットでカモは大体わかる。」だそうです。見えなくても鳴き声やシルエットで判別できるから、見えないから分からないというのは甘えだと言われました(そこまでは言われていない)。改善方法として以下の三点を考えています。このあたりも記事に出来たらと思います。
- 双眼鏡の新規購入
- カモハンドブックの購入
- 鳴き声の記憶
銃の取り回しが悪い
銃を持ち歩く際のルールですが、たとえ街中でも猟場でもカバーは絶対にかけなくてはなりません。僕の場合、銃をソフトケースに入れて持ち歩いているのですが、猟場についたらソフトケースを開けて銃を出して、移動するときはまたソフトケースにしまって...獲物を見つけたらソフトケースから出して...と、とても手間がかかります。実際に帰りに車からキジバトを見つけた際も、30m先の枝にいい感じに止まってくれたのですが、カバーのチャックを開けて銃を取り出してともたもたしているうちに飛ばれてしまいました。
銃が見えなければ良いので、適当な布でもかぶせておけばいいのですが、そもそも僕のs410はスリングが付いていないためカバーをかけても手に持って歩かなければなりません。そこで、改善方法として銃への負環とスリングの取り付けを行ったのと、安全装備さんから出ている銃カバーを購入しました(サイトはコチラ)。
※銃に負環とスリングを取り付けした話はコチラから「激安...?エアライフル用負環を自作してみた話」
リュックは基本的に開かない
ペレットやレンジファインダー等の装備品は腰回りやベストに集中させた方がいいですね。まずリュックに装備を入れていると取り出すのにかかる動作や時間が増えます。チャックを開ける音やガサガサ音もするため忍ぶのには向いていません。もちろんこれからもリュックは背負っていきますが、基本的に獲物が獲れてから開けるというイメージで荷造りしたいと思います。
狩猟者記章をどこに付けるか
狩猟登録を行うと、狩猟者の証である狩猟者記章がもらえます。この狩猟者記章は狩猟に行く際は必ず身に着けてなくてはなりません。猟友会で狩猟登録を行うと猟友会のオレンジキャップがもらえるのですが、このオレンジキャップには狩猟者記章を付ける穴が標準で開いています。しかし僕はキャップが絶望的に似合わない男。普段かぶらないのでかぶって狩猟すると妙にソワソワしてしまいます。
狩猟者記章は提示を求められた際にすぐに見せられればいいので、どこに付けるかは今後検討していきたいと思います。
まとめ
今回はカモ(判別不可)とキジバト1羽に出会えましたが猟果はナシです。僕はもともと装備品の類は初猟を終えてから考えようと思っていたので、今回の猟を起点に装備を整えていきたいと思います。パソコンで画像を拡大したら、なんとなくカモの特徴が見えてきましたが未だ何ガモかわかりません。もし判別できる方が居ましたらご教授ください。