Hunting 猟記

猟日誌2-3-4「経験が人を強くする?」

 10月1日から狩猟が解禁され二週間が経ちました。皆さん猟果の程はいかがでしょうか。僕は狩猟では1羽も獲れていません。出勤前に90分だけ猟場へ行き、コケたり濡れたりして帰ってくる日々を過ごしています。

10月8日(土)

日付2022年10月8日(土)
日の出入り5:38-17:05
出猟時気温7℃
天気小雨
出発時刻5:30
猟果ナシ

 この日は3連休の初日でしたが、姉が本州から遊びに来る日だったので短時間勝負で前回とは違う猟場へ行ってきました。

日の出時刻を迎えるも辺りはまだ薄暗い

 辺りはまだ薄暗いです。息をひそめながら土手を上ると、シカの群れに遭遇します。ため池の奥を双眼鏡で覗くと、カモの影が見えます。前回は土手で待ち猟をしていましたが、今回の池の周りは歩けそうなので、池の外周を忍んでいきます。鹿道をたどりながら池を周っていきますが、シカが40mくらいの距離を保ちながらずーっと「ピャッ!!」と鳴いています。カモに忍び寄っているつもりなんですが、シカがピャーピャー鳴いているので忍べているかどうかわかりませんね。

 肝心のカモですが、5羽ほどで群れていて個体のサイズはかなり小さいです。「フィーフィー」と口笛のような音で鳴いていますが、なかなか判別できません。ほんのり頭が赤いような印象を受けましたが、倒木に座りカモハンドブックとにらめっこします。

 今思うとコガモで間違いなかったと思うのですが、確信が持てなかったため撃ちませんでした。距離は50m、十分射程範囲内でしたがカモは目の前を横切り「スーーーッ」と土手側へ泳いでいきました(50m圏外に行ってしまったのでその後撃つ機会なし)。

どこから撃っても遠いような状況

 途中、マガモが池に着水したのですが、その音に気付いてサッと振り向いた瞬間に羽ばたいていきました。残念。車に戻り、田んぼ横の農道を走っていると、稲刈りの終わった田んぼにキジバト6羽を確認。車から降りスコープで覗きますが、気取られ遥か彼方へ飛んでいきました。

 最後に、初猟で行ったため池に様子を見に行きましたが、足元に空薬莢を発見。7.5号なのでおそらくカモ撃ちでしょう。もしかしたらこないだのカモも撃たれてしまったかもしれません。薬莢でも薬莢じゃなくても、ポイ捨ては良くないですよね。この日は空薬莢4つをゲットして終了です。

7.5号散弾の空薬莢

10月13日(木)

日付2022年10月13日(木)
日の出入り5:42-16:56
出猟時気温4℃
天気晴れ
出発時刻5:30
猟果ナシ

 この日は林道横にあるため池へ出猟。前日の昼に同じ場所を通ったのですが、マガモやオシドリなど想像以上にたくさんのカモがいました。ハンターやキノコ採りが入りやすい場所なのでもっとスレているかと思っていましたが、意外です。

 まずため池に続く林道の入口に立派なオスジカを発見。90㎏はありそうです。車を止め、ため池まであるいていると、ぬかるんだ地面に足をとられ躓きます。するとガサガサ!!と藪からシカが出てきました。まだ居たのかい。

 肝心の池まで行くと、岸部で寝ているカモを発見。肉眼で見た雰囲気はカルガモだったのですが、念のため双眼鏡で確認。しかし双眼鏡が曇って見えない。アウターでレンズを拭き拭きするが撥水加工がされたアウターなので全く水気がとれません。仕方なくインナーを引っ張り出してレンズを拭き拭き、「よし!カモは!?」と覗くと既に姿はありません。スィーーーッっと池の奥へ滑らかにそして素早く流れるように泳いでいきました。カルガモでした。

気温は4℃。池に靄が立ち込める

 気を取り直し、林道をプラプラ歩いていると、頭上でヒヨドリが「ヒーヨッヒーヨッ」と騒いでいます。3羽ほどいるでしょうか。しかし撃っても回収が難しそうな藪に落ちそうだったので諦めました。池を半周しましたが、最初にいなくなったカルガモたちの姿は見えず、オナガガモらしき1羽を発見して池を後にしました。

 少し時間があったので、8日に行ったため池を見に行きます。土手に上がる前に側溝に木の板で橋が渡されているのですが、この橋を渡っている最中のことです。

「ツルッ!!!ドン!!!」

 盛大にこけました。幸い銃はこけた側と反対側に担いでいたので影響は少なかったですが、もし弾を装填していたら、こういうときに暴発が起きるんだろうなぁと納得しました。トレッキングシューズで濡れた木の板を歩くときは要注意ですね。

スケートリンクなみにツルっと滑りました

 肝心の池は、こないだと同じコガモ達でしょうか。かなり奥に小さなカモがみえます。しかし、池を周って忍ぶには時間がかかるので車に戻ってこの日は終了です。

 帰り道、農家さんの家の前に小さな池があるのですが、覗いてびっくり大量のカモたちです。家の真ん前なのでここで撃つ人は流石に居ないと思いますし、家の人に可愛がられているカモかもしれません。悔しい思いを噛み締めながら池のカモ達とお別れしました。

まさに「隣の池は青い」ですね

10月14日(金)

日付2022年10月14日(金)
日の出入り5:43-16:54
出猟時気温8℃
天気晴れ
出発時刻5:30
猟果ナシ

 先日のカルガモに逃げられたのが悔しくて、二日連続で同じ池にチャレンジです。今度は双眼鏡を持たずにスコープで確認して、撃てるカモなら弾を装填して撃つ。という計画でした。それにしても、日の出時刻がどんどん遅くなっていきますね。冬が来るのを感じます。

ソロリ...ソロリ...と近づいていきます。ゆっくり池に近づきソッと顔を出すと...居ません。「なんだ、居ないのか」と気を抜いた瞬間、バシャバシャバシャ!!っと右後ろからカモ達が飛んでいきました。もう完全に放心状態です。自分の忍びの甘さ(カモを通り過ぎていたのでうまく忍べていたのかもしれないが)と洞察力・観察力の無さにがっかりしました。もうショックで、土手に座り池をボーッと30分ほど眺め、この日は終了です。

反省~3回の出猟を経て~

 「かもしれない運転を心がけよう」

 その藪にカモがいるかもしれない。その木の板はすべるかもしれない←大事。

 狩猟に行くと、どうしても視線の先に集中してしまい、周りの観察をおろそかにしてしまいます。視界に入るものすべてを俯瞰し、心に余裕をもった狩猟を行いたいです。なんにせよこの3回の出猟もいい経験になりました。

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