今回はエアライフルのハンドポンプについて、具体的な充填手順と、どれくらい大変なのかを紹介していきたいと思います。前提として僕のs410は180気圧から160気圧までの間が一番精度高く射撃できるので、180気圧まで充填するのをゴールとしています。→おいしい気圧の話はこちら「空気銃選びは出会いと直感!迷ったらプリチャージ式の中古銃?」
目次
ハンドポンプは本当にキツイのか?

プリチャージ式のエアライフルの購入を検討している方は、エアライフルの空気の充填方法について、人力でシュコシュコするかわりに安いハンドポンプと、プシューっと簡単にチャージできるかわりに高いエアタンク、どちらにしようか悩んでいる人も多いかと思います。僕の憧れであるブルバップ形式のエアアームスガラハドだと、ハンドポンプ付きが475,000円に対し、エアタンク+アダプタ付きは605,800円と約13万円の差があります。
僕はタンクなんて買うお金がなかったのでそもそもハンドポンプ一択でしたが、やはり空気の充填がどれくらい大変なのかはとても関心がありました。実際、ネットで調べると「キツイ」「ハンドポンプなんてやってられない」「途中からタンクに買い替えた」などの意見をよく見かけます。
結局は個人の感想なので、人それぞれということにはなってしまうとは思いますが、今回はハンドポンプの具体的な充填手順に合わせて、体感でどれくらい大変かを紹介していきます。
充填手順
大まかな流れは以下の通りです。
- バルブを閉めてアダプタを接続
- ポンプする
- バルブを開けて圧縮空気を開放
- コネクタを外して終了
※最も気を付けなければならないのは充填が終わってコネクタを外すときです。ここで気を抜くと、思わぬケガや周辺の物の破損に繋がります。
手順1.バルブを閉める
初めての人は見落としがちですが、まずはポンプの下方にあるバルブを閉めます。ここを閉めないといくらポンプをしてもまったく空気は入りません。

手順2.空吹きをする
次にホース内のごみや湿気を取り除くため2~3回ポンプします。
手順3.シリンダーにアダプタを接続する
シリンダーのキャップを開け、アダプタをセットします。この時、「カチッ」と音が鳴るまでしっかり入れましょう。

手順4.残圧を確認する
アダプタを接続したら5~10回ほどポンプし、シリンダー内の残圧を確認します。今回は残圧約142気圧となっているので、前回の充填から約30発ほど撃ったのではないでしょうか。ポンプをしているうちに段々とメーターが上がらなくなってくるので、メーターが上がらなくなったら本格的なポンピング開始です。

手順5.ポンプ開始
いよいよ本格的なポンピング作業です。これよりポンプ10回ごとにメーターを確認していきたいと思います。これまで汗をかくような作業は行っていません。現在の心拍数はお風呂上りなのもあって84です。

シュコッシュコッシュコッ

シュコッ..シュコッ..シュコッ..

シュコッ...シュコッ...シュコッ...

シュコッ...ンフッ...シュコッ...フッ...シュコッ...

シュコッ...ンフッ...シュコッ...フッ...シュコッ...ハァ...

ハァハァ...フンッ!!シュコッ...フッ...シュコッ...ハァハァ...

これで180気圧まで充填が終了しました。現在の心拍数は114で、やや額に汗をかいています。僕のs410は180~160気圧までがおいしい気圧帯で、この間であればかなりの精度で撃つことができます。180気圧まで充填すると大体25発ほどで160気圧くらいまで下がるので、3~4回猟場にいったら1回充填、といったサイクルになります。ちなみに充填にかかった時間は約7分です。

手順6.バルブを開く(重要)
空気の充填が終わったら、必ずバルブを開放してください。シリンダー内の空気は基本的に吹き出すことはありませんが、シリンダーとポンプを繋いでいるホース内には高圧の空気が残っています。バルブを開放せずにアダプタを外そうとした場合、ものすごい勢いでアダプタが跳ねる可能性があります。アダプタは金属製なので顔に当たれば大けがに繋がりますし、壁や床に当たれば穴があく可能性もあります。
空気は抜いても気を抜くなってことですね!!ハハッ!

一番最初の手順で閉めたバルブをゆっくりと開いていくと、「プシューッ」と空気が抜けていきます。思いっきりバルブを開いても特に問題はないと思いますが、結構大きい音がするのと空気が勢いよく吹き出て驚くのでゆっくり開けるのが無難です。
手順7.キャップを閉めて充填完了
バルブを開放し空気が出なくなったら、アダプタをはずし、キャップをつけて充填完了です。

まとめ
いかがでしょうか。充填中の心拍数が最大で111なのを見ると、体への負担はそう大きくないのがわかります。恐らく50m走1回の方が疲れるのではないでしょうか。射撃場で一日に100発も200発も撃つような人であれば別ですが、狩猟や有害駆除を目的にエアライフルを所持する人であれば、1日に撃ってせいぜい10発以下だと思います。スコープ合わせを行う時だけ少し肉体的にきついかもしれないですね。
体重70㎏の僕でも170気圧を超えてくるとポンプは下まで下がり切りません。しかしそれでも180気圧までチャージできているので、おそらく女性でもハンドポンプは可能なんじゃないかと思います。
