ザンギ（唐揚げ）って書いてしまうと「ザンギと唐揚げを一緒にするんじゃねぇ！」って言われたりするんですかね。今回はアライグマ肉を使って、北海道のソウルフードであるザンギを作っていきます。高校２年でアヒルを唐揚げにしてから、唐揚げは作ったことがありませんでした。天ぷらやカツはよくやるんですけど。唐揚げって意外と難しいんですね。
ザンギとは
ザンギとは、北海道の釧路が発祥の揚げ物で、しょうが・にんにく・醤油の３点をベースに漬け込むのが一般的です。とはいえ塩ザンギだったり柚子胡椒だったり、道内では多種多様なザンギが見られます。ここまでくるとザンギ＝唐揚げと認識して良さそうですが、北海道の方は「唐揚げ」というワードを頑なに拒むのです←偏見
材料
アライグマ肉
まず、アライグマ肉を用意します。こちらのお肉は、先日アライグマ肉のローストを作ったときのお肉と同じものです。今回は、四肢と頑張って削いだロースを使用していきます。
作ったあとで気づいたのですがこの段階で肉に穴を開けておけばもう少し味が染みていいのかもしれません。
漬け込みダレ
・料理酒 大さじ1
・醤油 大さじ2
・ショウガ お好み
・ニンニク お好み
衣
・卵 １個
・片栗粉 大さじ3
・薄力粉 大さじ1
作り方
1.アライグマ肉を切り、タレに漬け込む
まず、アライグマ肉を食べやすい大きさに切り、酒・醤油・ショウガ・ニンニクを混ぜたタレに漬け込みます。ショウガとニンニクはお好みですが、個人的には多めに入れちゃった方がアライグマの香りが気にならないと思います。
また、肉のサイズは普通のから揚げより小さめにした方が食べやすいかもしれません
2.冷蔵庫で２時間漬けた後、水気を切る
冷蔵庫で２時間漬け込んだら、キッチンペーパー等で表面の水分を拭きとってあげます。なんのために水気を切るのかイマイチわかっていない自分が居ますが、水気を切ったほうが衣の付き具合はいい気がしました。
3.衣をつける
片栗粉・薄力粉・卵を混ぜ合わせ、そこへ水気を切った肉を投入します。しっかりと衣をまとったら、いよいよ揚げていきます。
4.弱火で１回、中火で１回揚げる（二度揚げ）
「二度揚げ」ってなんか心にジーンと来る響きじゃないですか？二度揚げというワードを口にするだけで、まるでプロの料理人にでもなったかのような気持ちになります。僕だけですか？だって、普段二度揚げなんて言葉使わないですもの。
はい、弱火で５分ほど揚げ中心部まで火が通ったら、今度は中火にして外側をカラッと揚げていきます。
なんだか、僕がさじを使わずに適当に衣を作ったからなのか、弱火で揚げているときは結構べっちゃりしています。
ここからもう一度揚げて完成です。
いざ実食
完成しました。このほんのり黄色い感じが、古びた定食屋で出てくるザンギって感じがして良いですね！普段よく見るザンギは、紙袋のような色合いに白い衣がザクッと付いているのですが、おじいちゃんが経営しているラーメン屋とかにいくと、ほんのり茶色と黄色が混じったようなザンギが出てきます。
味はもう少しにんにくとショウガを多く入れても良かったかもしれません。黒コショウとかスパイスを加えても良いかも。歯切れも良くジューシーで美味しいのですが、いまいちパンチがありません。成績は中の上、ルックスは可もなく不可もなく、部活はベンチの中で一番上手い。そんな感じです。
アライグマの香りはほんのり香りますが、肉質は鶏のモモ肉に近く、何も知らない人が食べたらおそらく鶏以外だと気が付かないでしょう。ただし、成体のムキムキアライグマだともう少し歯ごたえやアライグマ感が出てくるのではないでしょうか。
ただ、もうプシュッ！！と開けてしまえばそんな小さなことはどうでもいいんです。くぅーーーー、最高ですね。アライグマザンギのほんのり野性味のある味と、ビールのかすかな苦みが相まって、意外とベストコンビかもしれません。もう少しザンギの衣がサクッとしていたらもう何も言うことはないでしょう。
まとめ
今まで食べたアライグマの頭数は数知れず、というほどでもないですが、おそらくこれで30頭くらいは食べているでしょう。唐揚げは初めてやりましたが、なかなかイケますね。今後のおもてなし料理の一品に候補として挙げておきます。今まで何で食べていたかと言いますと、ほとんどがロースト、たまにワイン煮込みやカレー、シチュー等にしていました。次は何にしようか悩むところですね。何かリクエストがあればぜひコメントしてください。
