今回は、狩猟界隈でまだ僕しか所持していない(と信じたい)、新兵器カモワッチテンチョについて紹介していきたいと思います。発売がだいぶ前なので流石に使ってる人は居るかもしれません...。
カモワッチテンチョとは
カモワッチテンチョとは、カモフラージュウォッチテンチョ(Camouflage Watch Tencho)を略した商品名で、テンチョというのはテントとポンチョを掛け合わせた造語です。
本製品はテントとしてもポンチョとしても使用できる。カモフラージュ柄の簡易計量シェルターです。
バードウォッチングや野外観察に最適です。
mont-bell
mont-bell社から販売されており、税込み14,080円となかなか攻めた価格設定です。が、屋外での簡易シェルターになること、ポンチョとして使用可能なこと、ブラインドとして待ち猟に使える事を踏まえると割と適正な価格なのかもしれません。テントとして設置する際は、トレッキングポール等の突っ張り棒を使用した自立式と、木の枝等と頂点ループを紐で引っ張るタープ式の二つの選択肢を選ぶことができます。
スペック
商品スペックは上記の通りです。ここには総重量が書かれていませんが、総重量は590gです。
テンチョという名の通り、テントとしても、ポンチョとしても使用でき、ポンチョとして使用する際は、裾のループに袖口近くのトグルを通すと丈が短くなり、生地が地面と擦れるのを防いでくれます。
付属部品
- ペグ(ステンレス) 3本
- 収納袋
- 取扱説明書
上記の3点が付属しておりすぐに使用可能です。自立式でテントを使用するには別途トレッキングポールや木の棒等が必要です。
実際に使用してみて
実際にフィールドにて使用してみました。
まずはポンチョモードから。猟場に出た際の雨対策にずっと悩んでいたのでこのポンチョ機能はなかなか嬉しいですね。リュックを背負ったまま被れるのはもちろんのこと、銃を袈裟懸けすれば銃を濡らす心配もありません。ただ生地が厚く頑丈なため山を上り下りしているとかなり蒸れます。
続いてテントモードです。本来なら3点をペグで地面に止めるのですが、今回設置した場所は湿地化しておりペグがすぐに抜けてしまうため、草に3点の紐を結びつけるという力業で乗り切りました。
頂点ループをくくりつけられる木の枝等がなかったため、トレッキングポールを使用して自立式にしています。ポールと記事の接地面にはニーパッドのような頑丈な素材が用いられており、木の棒や高枝切りばさみでも穴が開く気配はありませんでした。
チャックを途中までしめた様子です。上まできっちり閉めれば雨も入ってこなさそうです。
テント内空間は思ったより広いです。リュックや捌いた後のカモ肉も避難させることが出来ます。自立式でトレッキングポール等を使用している場合は中央に支えがくるので少し狭くなってしまいます。広々とした空間にしたい場合は頂点ループを使用してどこかの枝に吊るすのが良いですね。
実際にカモワッチテンチョを使用して待ち猟をしてみます。カモワッチテンチョの中であぐらをかいて座り、前面のファスナーを開いて湖面を覗きます。ダックコールを吹いてしばらく待っていると、ヒューーーーンとカモが滑空し、プリプリのおちりをこちらに向けてブレーキをかけながら水面に着水します。さすがに目の前に着水とは行きませんでしたが10mも離れない範囲に着水しました。どうやら上空からのカモフラージュ効果は抜群のようです。
さらに、畳むとかなりコンパクトになる点も良いですね。寝袋を収納袋に収めるのは苦手ですが、カモワッチテンチョは生地に空気を含まず、平らな地面でちゃんと畳めばすぐに収納袋に入るので気軽に取り出しやすい印象を受けます。
まとめ
いかがでしょうか。僕の場合、丁度待ち猟用のブラインドと、猟場での急な雨対策にポンチョが欲しかったのでこちらの商品に惹かれましたが、既に装備が整っている人には少し高く感じるかもしれません。僕個人的には大満足です。
リュックに小さな折り畳み式の椅子か、ウォータープルーフの座布団を入れておけば、雨が降ったとしても快適にテントで雨宿りできそうですし、ハンティング用のモノポッドを支柱にしてテントにしても良し、パラコードを使って吊り下げ式にしても良し、これ一個でだいぶ猟場での活動の幅が増えそうです。
ただ、北海道に限って言えばもう緑を主体とした迷彩は時季外れになりつつあります。トドマツ林や笹が残っているような場所であればまだ良いかもしれませんが、一面真っ白の銀世界になったらカモフラージュ率は10%ですね。
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