Hunting 狩猟論

雑記:腕ってなんだろう?弾が当たらない日。PS.コンタクトにしました

 今回のお話は「腕」についてのお話。といっても、雑記ですし、ブログらしくだらだら綴っていきたいと思います。あぁ…弾が当たらない…。自信が撃ち砕かれています。

そんな日もある

 弾が当たらなかった。昨日の朝の出猟、2日前からの大雪も収まり、気温はマイナス5℃、天気は快晴、風もなくシカがよく歩きそうな1日。ここ最近は山へ行ってもシカを見ずに終わるか、発砲寸前で飛ばれて終わるか、獲れそうで獲れない、そんな状況が続いていました。

 それでも、やっっっとチャンスが回ってきました。朝からスキーを履いて山を歩き、1時間ほど進んだところで、左から斜面が張り出したカーブに差し掛かります。なぜか僕はこの先必ずシカを見るような気がして、弾倉から薬室へ弾を送り、薬室開放+安全装置をかけた状態で銃を右肩に背負いました。それから3歩ほど進むと、なんと驚くことに左手にシカが見えます。いやはや、自分が一番ビックリ。別に気配を感じたり何かスピリチュアルなものを感じたりしたわけではありません。たまたまだと思います。

 日頃から師匠に「何回も空山を踏んでいれば、まさにいただき、獲ってくださいと言わんばかりのシチュエーションが訪れる」と言われていたので、「これがそのシチュエーションかぁ~」なんて納得しながら、薬室を閉鎖後、安全装置を解除し発砲するのでした。

 当たりませんでした。目測誤ったかな?委託していないのでシンプルに外れた可能性もあるし、もう少し落ち着いて動いてもよかったかもなんて考えながら、排莢して先に進みます。それから3分ほど歩くと、左手に2頭発見します。普段こんな頻度でシカを見ることはないのですが、この日はシカがよく動く日だったんでしょうね。今度は落ち着いて、杖の先に銃を委託し狙いを定めます。冷たい空気を張り裂くように乾いた銃声が鳴り響きます。が、シカは倒れない…。倒れないどころか、一歩も動きません。2頭ともコチラを見てじっとしています。まさか2発目のチャンスがあるなんて思ってなかったので、急いでポケットから弾を取り出し装填しますが、その間にシカは姿を消しました。

 さっきよりは落ち着いて、しかも杖に委託して撃ったのに当たらなかった。シカが一歩も動かないということは、かすってすらいないという事だと思います。うーん、100mくらいあったのかなぁ。体感的には50mくらいな気がして、レチクルはど真ん中を頭に重ねたんですけど、もう少し上を狙えばよかったのかなぁ。

 その後、立派なオスをまた左斜面で発見しますが、これは射撃姿勢を作ったり射線を確保したりしている間に居なくなりました。

腕とは

 一日に4頭も見ることができ、発砲まで至るなんて、まさにチャンス。獲ってくださいと言わんばかりの好シチュエーション。なのに獲れなかった。だいぶメンタルに来ます。

 何が良くなかったのか、反省と課題が頭の中をぐるぐる回ります。さらには、止まったシカを仕留められない人間が、この先クマに引き金をひくことなんてできるのか。自分の技術力の低さと、もっと成長しなければならないという焦りでブルーな気持ちになります。

 でも、自分なりに一つ気付いたことがあります。僕は今まで「腕の良い射手」っていうのは、委託なしで、自分の腕力と銃だけで狙った場所に当てられることだと思っていました。委託=モノに頼っているみたいな気持ちがあって、「委託して撃って当たるより、委託なしで撃って当たる方がスゴイんだぞ!」みたいな気持ちもありました。でも、腕の良さって、物理的な技術力だけじゃ測れないのかもしれません。シカが視界に入った瞬間の状況判断、射撃姿勢をどうするか、どこに委託するか、確実に当てるにはどうすればよいのかを、瞬時に判断できる経験思考能力、こういった目に見えないスキルと、銃を撃つ時の物理的な技術力を合わせて初めて「腕の良い射手」になれるんじゃないでしょうか。とすると、僕はまだまだ物理的な技術力以外にも足りないものがたくさんあります。所詮はひよっこ。スタートラインにやっと立った若造です。しかし、無知の知、自分に足りないものを自覚しているのと、気付かずに過ごすのでは大きな差があると思います。「彼を知り、己を知れば、百戦危うからず」獲物のことをよく見て学び、自分に足りないものを師匠をはじめ、周りの先輩猟師から学び、もっと成長したいですね。

狩猟するなら断然コンタクト

 急に話が変わりますが、先日コンタクトを作りに行きました。10年ほど前もコンタクトを使っていたのですが、自己管理が悪く目を酷使したために、まぶたの裏に脂肪の塊がブツブツできる病気になってしまいました。しかし、眼鏡と狩猟は非常に相性が悪い。個人的な感想ですけどね。まず、視野が非常に狭い。目の前しか見えていないので、視界の端に映るものに全く気が付きません。さらに、雪が眼鏡にあたると溶けて前が見えない、曇る、度数が合っていない(それは僕が悪い)、等猟場で不便なことがたくさんあるのです。

 やっぱり、人間が他の動物より得意なのは、耳で聞くより目で見ること、とくにモノを立体的に見てとらえる能力に長けています。ならばその能力をフルに活かさない手はないでしょう。結果的に、僕はコンタクトにして正解でした。ワンデーなので、狩猟で3~4時間使ったらもう捨ててしまいますが、45日分で7000円。鹿一頭獲ってしまえば賄える金額ですし、獲物の発見効率が全く違うので、しばらくコンタクト出猟が続くと思います。

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