よく「忍び猟の装備ってどうしてますか?」と聞かれることはなく心の隅で「聞かれてみたい」なんてことを考えている僕ですが、装備の話って尽きないですよね。十人十色、それぞれの狩猟スタイルがあり、持ち運ぶ装備にもこだわりがあり、「とくにこだわりは無い」なんて言う人のこだわりのない装備だって僕から見れば魅力的です。
前回「単独忍び猟用装備を一新した話。初めてのMOLLEシステム」という記事を書きましたが、山に行く度に改善改悪変更があり、少し変化が出てきたのでまた記事にしてみました。
一カ月前の装備
これが一カ月前までの装備です。見ていて思ったのですが、今の装備とそう大差ないかもしれません。もしかして今回の記事がとても薄い内容になってしまうのではないかと内心ヒヤヒヤしています。強いて言えば、この時は猟友会ベストの収納機能に頼っていました。
現在の装備
これが現在の装備の基本セットです。ザックを背負うようになりました。ベルト装備は細かな内容は変わったりしていますが、基本は変わりません。画像に映っている白い袋は米袋のような素材で、米袋よりもさらに耐久力があります。この袋に解体した肉やスノーシューをいれることで、雪や肉の脂を気にせずにザックに入れることができます。
このワーク〇ンで買ったザックがなかなか優秀で、今回はこれを紹介したくて記事を書いた節もあります。まずはその容量。紙袋のような構造になっており、ソリとスノーシューを同時に収納できます。最近は山スキーで歩けるような雪質ではないので、スノーシューを履いて山に入り、尾根や針葉樹林内などの固い雪を歩くときはつぼ足になります。そういった時にスノーシューをそのままザックに入れて持ち運べるのは結構楽だったりします。
そして、何よりも気に入っている点は「肩パッドを外せる」という点です。前回の記事にも書きましたが、僕は狩猟中の肩パッドがとても苦手です。咄嗟にスコープを覗くときに、銃床と肩の間に肩パッドが入り、肩付け頬付けがバッチリできません。でもこのザックは肩パッドが取り外せるので、ペラペラな肩紐になり銃床への干渉がほとんどなくなるのです。しかも外した肩パッドはそのまま中に入れておき、重たいものを入れて背負うときだけ肩パッドを取り付ける。ということもできます。
また、黄色でとても目立つので、デポするときも発見しやすいです。
Amazonの方がワーク〇ンより安かったです...
理想の装備
ただ、今の装備がとても満足かと言われると、そんなことはありません。本当はもう少し多機能なザックを使いたいんですが、この肩パッド問題を考えるとなかなか理想のモノに出会えません。師匠のキスリングは炭坑時代の骨董品ですし、市販のタクティカルリュックの肩を切って違う肩紐を縫い付ける、というのもお財布的にまだチャレンジできません。また、今は冬なので防寒着の収納やスノーギアの収納を考えねばなりませんが、夏になれば今度は汗と暑さ、防虫について考えなくてはなりません。
装備のことを考えるとどんどん沼にハマっていきますが、幸いにもこの界隈には沼の底で手招きしている人がたくさんいるので、はやく僕もそっち側に回りたいなと思います。