皆さんこんにちは。ナンダカンダ記事を書く余裕が無く、実に3週間ぶりの投稿となってしまいました。今回のテーマはリュック(バックパック)についてのお話です。
僕のブログに初期から目を通してくださっている方は「結局リュックかよ!!」と思われるかもしれません。なぜなら僕は12月に書いた「単独忍び猟用装備を一新した話。初めてのMOLLEシステム」という記事で、肩パッドの厚みを理由にリュック主体の装備を廃止してベルト主体の装備へチェンジしました。
しかし、その後「最近の忍び猟装備について」という記事で、今度は補助的にワー〇マンのリュックを導入し、しばらくそのまま使ってどうなったかというと…。一番最初のリュックに戻りました。オイッ!!
※本記事はリュックサック・バックパック・ザック等の名称が統一されていません。ご了承ください。
現在使っているリュック
ちなみに、現在使っているのはMont-bellの「ランドナーパック22L」。マイナポイントを使用してアウトレットで購入しました。このランドナーパック、特筆すべきはその鮮やかなオレンジ色と機能性です。雪山でも笹薮でも決して見失うことはありません。さらに、もともと登山等を想定して設計されているため、スキーやスノーシューを留める前提で作られています。防水機能もそれなりにしっかりしていて、まさに冬山の忍び猟にはピッタリな一品です。
しかし、唯一の欠点ともいえるのが、肩パッドの厚み。見方によっては全く欠点ではなく、むしろ“ありがたい”ポイントでもありますが、銃を構えたときに生じる肩付けの違和感は、どうしてもぬぐえません。
リュックの中身について
リュックの中身に関しては、この猟期一貫してほとんど変わりはありません。
道具類
- ナイフ(放血用ナイフ、解体用ナイフ、ビクトリノックスのマルチツール)
- 滑車
- カラビナ
- カード型マルチツール
- メジャー
- パラコード
- 金剛打ちロープ
カード型マルチツールが意外と便利で、用途に沿った使い方はあまりしませんが、ここぞというところで役立ってくれています。
ただ、カラビナや滑車といった道具類は、今のところ出番が無いので、今後はスタメンから外れてもらうかもしれません。当初は木の枝にシカを釣り上げたりして解体する予定でしたが、実際雪の上で解体する方法を身に着けてしまうと出番が無いんですよね。
ナイフも、十徳ナイフやスキナー等を入れていますが、正直一本で十分。細かい作業用と血抜き皮剥ぎ用で分けるとしても、2本あれば十分なので、今後減らしていく予定です。
一服類
- ステンレスカップ
- ステンレスボトル
- 火起こし系(マッチ、百均ライター、イムコのオイルライター)
- ポケットストーブ
- 固形燃料
- インスタント飲料
- チョコレート
一服するための道具たちについては、特に今後も変更する予定はありません。「火起こし系3種も要らないんじゃないか?」と思われるかもしれませんが、マッチは緊急時の保険用。百均ライターはイムコのオイルライターにオイルを入れ忘れた時用です。じゃあそもそもイムコのオイルライター要らないんじゃないかという話にはなりますが、僕だって男の子、カッコイイモノを持ち歩きたいのです。→「僕のロマンに火が点いた。IMCOのオイルライター「SUPER 6700P」にホレた話」
チョコレートは、冬場にそのまま食べるとボソボソしておいしさが半減するのですが、インスタントのカフェオレ等に溶かしてあげると、エネルギー補給もできて美味しく飲めて、バッチグーです。
やはり直火で使えるステンレスボトルとステンレスカップは優秀で、飲み水が尽きてもその変の雪や沢の水をすくって煮沸することができます。火は固形燃料が無くてもマッチ一本あれば焚き火が出来るので、夏場でも沢さえあればここらへんの心配はいりませんね。→「直火で使えるステンレスボトルが優秀。心と身体を温める山の一服革命」
解体運搬系
- 土嚢袋
- 強い袋
- ペットシート
ここらへんは、解体した後のお肉に対して使用します。ペットシートはおなじみですよね。基本的には解体した肉はペットシートにくるんで、師匠からもらった米袋よりも強度の高い正体不明の袋に入れて持ち帰りますが、一度で持って帰るのが困難な場合は土嚢袋に入れて木の枝なんかに吊るします。そうするとキツネやカラスにやられる可能性が低いです。これも冬限定ですね。
許可スプレー系
- 所持許可証
- 許可捕獲従事者証
- 狩猟登録
- 個体番号票
- 缶スプレー
- サインペン
ここらへんは特に説明する必要ないですかね。スプレーは、前まで大きなスプレーを使っていましたが、そんな頻繁に使う訳でもないので小さいスプレーに買い替えました。カラカラ音がしてしまうのがネックですが…。
ライフライン類
- ファーストエイドキット
- テーピング
- 包帯
- 消毒液
- ダクトテープ
- 三角巾
- 笛
- 鎮痛剤
- ダニピッカー
- ポイズンリムーバー
- カモワッチテンチョ
このあたりは「狩猟中のアクシデントに備える。人には人のファーストエイドキット」で紹介しています。吹雪や雨がひどすぎる場合を想定してカモワッチテンチョを導入していますが、生地が丈夫なためポケットサイズとはいえ結構な重量があります。僕としては軽量化を図っていきたいので、ツェルトなどを導入してみるのもありかと思いますが…。→「待ち猟、休憩、雨対策に。カモワッチテンチョのすすめ」
そして急展開
実は、この記事は2月頃からコツコツ書かれたもので、今記事を書いている3月28日現在は、また別のモノを使っています。それがコチラ。
これはキスリング・ザックというもので、昭和の時代に主流だったザックです。羆撃ちの久保利治さんをはじめ、僕の師匠も猟に出る際はキスリングを使っています。上の画像のものはつい先日猟友会の支部長から頂きました。嬉しい!!
このキスリング、機能で言うと現代のランドナーパックには適いませんが、銃と一緒に背負うと、とても絵になるんですよね…。そして、なにより肩パッドが薄い!これがとても嬉しいです。まだまだもらったばかりでお試し期間って感じですが、今後手縫いで留め具などを増やして理想の一品に仕上げたいと思います。その進捗も記事にしようと思うのでぜひまた覗いてみてください。
まとめ
いや~、こんなにコロコロ装備を変えていたら「この浮気者!!飽き性!!」なんて言われてしまいそうですよね。いやはや、返す言葉もない。でも、山に限らず「装備」というものは実際使ってみるまで向き不向き会う合わないがわからないわけで、自分の命を預けるモノですから、アレコレ試して右往左往するのがいいんじゃないかと思います。右往左往して辿り着いた一品の方が信頼できる気しませんか?
と、まあこんな感じで良い感じに締めたところで本記事を終了させていただきます。ここまで読んで頂いた方、ありがとうございます。もちろんここまで読んでいない方にも感謝してます。