みなさんこんにちは。最近は記事の更新ペースがめっきり落ちて、ブログ村のランキングにもほとんど載らなくなってしまいました。もうあっという間に行者ニンニクも終わり、ニセアカシアの花が散り、シカの仔が産まれクマは繁殖期に入りました。今年の季節の進み具合は過去一番かもしれません。一カ月がまるで4週間のように感じます...。
書く予定の記事も溜まりに溜まり、今書いているクマのホルモン鍋の記事だって、実際に食べたのは5月5日の話。幸いにも、1カ月半経った今でも味が思い出せるほど激ウマだったので、記憶をたどりながら記事を書くことができています。本当は一週間に一本くらいは書きたいのだけど、なかなか体力が持たない僕です。筋トレもしてないし…。
材料
今回使用するのは「春にクマを追う【最終章】ヒグマを撃つということ」こちらの記事で捕獲したヒグマです。
ホルモン(大腸)と肩肉
今回使用するのはヒグマの大腸と肩肉です。本当に大腸なのか?と問われても自信をもってYESと答えることはできません。腸の下処理は、内容物を絞り出し、開いて内側をたわしでこすればオーケーです。脂が美味しいので極力脂は取らないようにしましょう。
ちなみに、牛や豚の内臓をホルモンと呼ぶのは関西、モツというのは関東らしいです。そんなこと1ミリも気にしたことありませんが、大腸鍋というよりはモツ鍋の方が美味しそうですし、「味噌とゴボウとホルモンと。」と副題を付けるならモツよりホルモンの方がゴロ良いなーって感じでホルモンというワードを使っています。
味噌ベース
「クマにはゴボウと味噌」という言葉があるのかないのかは分かりませんが、少なくとも僕の所属している猟友会では、クマに合うのは味噌とゴボウだという話が共通認識としてあるようです。
・水 500ml
・酒 100ml
・鶏がらスープの素 おおさじ1
・にんにく 適当
・唐辛子 適当
・味噌(今回は八丁味噌と信州あわせ味噌のブレンド) 80g
その他野菜類
・ゴボウ 1本
・白菜 適量
・玉ねぎ 適量
・ニラ 適量
作り方
1.ホルモンと肩肉を下茹でする
まず、ホルモンと肩肉を圧力鍋でややしばらく煮ます。このややしばらくというのは、人によって好みがわかれるといいますか、ホロホロのお肉にしたい方は20分~、噛み応えが欲しい人は10分もやれば十分だと思います。僕は肉を噛み切るのが苦手なのでホロホロにしました。
茹で終わったら、ホルモンを適当なサイズに切っていきます。ちょっと台所汚いですね…。裏に写っている白菜もあんまり元気がないようです。
2.味噌ベースを混ぜホルモンと野菜を加える
ホルモン&肩肉を茹でるのと同時進行でお鍋のスープを作っていきます。といっても、鍋に水と酒、鶏がらスープの素を加え、ある程度温まってきたら味噌をまぜるだけ。お鍋のスープが出来上がったら、スライスしたニンニク、ゴボウ、タマネギ、白菜、ホルモン&肩肉を加え、火が通るのをまちます。
この時点で既にうまい!9割完成といっても過言ではありません。味見して濃いようだったら水を、薄いようだったら味噌を加えていきます。
3.ニラを加えて完成
野菜に火が通ったら、ニラを加えて完成です。
いざ実食
完成したホルモン鍋がコチラです・
味はと言いますと…、めっっっちゃ旨かったです!!今でも思い返すとヨダレがでるくらい美味しかったです。肩肉は、まぁシカや牛と変わらずそれなりの食感と味でしたが、ホルモンに関しては超美味い。噛めば噛むほど甘く美味く、それでいてゴニョゴニョせずしっかり噛み切れる肉質です。そして何より、腸の外側についた脂が腸の旨味を引き立てます。お鍋の汁も、自分で合わせたとは思えない美味しさです。ゴボウも玉ねぎもにんにくも良い感じです。
実は、今まで獲った獲物の内臓というと、ハツやレバーくらいしか食べたことがありませんでした。それは一重に“面倒だから”。腸の処理って本当に手間がかかりますし、精神的・衛生的な抵抗というのも他の部位よりは大きいです。でも、今回のホルモン体験で価値観がガラっと変わりました。クマのホルモン、こんなに美味いとは…。ごちそうさまでした…。
というわけで、今回はクマのホルモン鍋のお話でしたが、クマを獲っていこう色々な料理を作り、調理器具も増やし、料理関連の記事もじゃんじゃん溜まっています。一記事のクオリティは少し下がってしまうかもしれませんが、書けるだけ書いていきたいと思うので、どうぞよろしくおねがいしますね~。